デイトレードとは?手法やメリット・デメリット、銘柄選定方法についてわかりやすく解説

デイトレードとは?手法やメリット・デメリット、銘柄選定方法についてわかりやすく解説

投資基礎知識

デイトレードに興味がある、または挑戦しようとしている方の中には、「デイトレードって何?概要や手法について知りたい。」 「デイトレードのメリット・デメリットについて知りたい。」 「デイトレードの銘柄選定方法について知りたい。」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事ではこれらの疑問にお答えし、デイトレードについて詳しく解説します。記事を最後までお読みいただければ、これらの疑問を解決できるでしょう。ぜひ最後までお付き合いください。それでは、解説を始めます!

デイトレードとは

デイトレードとは、一日の値動きを利用して売買を行う取引手法のことです。取引を行った日に、その取引の反対の売買を実施します。つまり、売却した株は再度購入し、購入した株は売却するといった取引手法です。一日における値動き、つまり株価が変動している中で何度も取引を行い、利益を重ねることを目的としています。

利益が得られない場合でも、反対の売買を行い、取引を完了させるのが一般的なデイトレードの方法です。

デイトレードの手法

デイトレードには以下の5つの手法があります。

マネーフロー

マネーフローは、価格と取引量の両方を用いて、資産が買われ過ぎか、売られ過ぎかを示す指標です。前日から当日にかけての取引数を比較することで、マネーフローがマイナスかプラスかを判断します。数値が80以上の場合は買われ過ぎとされ、売却のシグナルです。一方、数値が20以下の場合は売られ過ぎとされ、購入のシグナルになります。

ミーン・リバージョン

ミーン・リバージョンとは、価格や価格収益比などの指標が大きく振れると、歴史的な平均値に戻る性質のことです。この戦略では、移動平均などの技術分析を用いて、過去の平均と最近のパフォーマンスに大きな乖離がある資産を見つけます。投資家は、通常の価格軌道に戻る性質を利用して取引を行います。

スキャルピング

スキャルピングは、取引を小さく何度も行うことで利益を重ねる短期取引戦略です。勝率を高め、小さな利益を繰り返し得ることによって、取引口座を大きくすることを目的としています。取引金額が小さいため、損失が大きくなると利益が減少する可能性があります。そのため、出口戦略が重要です。また、日を跨ぐことでファンディングコストが発生するため、取引は通常一日の終了までにクローズします。

スイングトレード

スイングトレードは、価格の短期的なパターンに基づき、価格が一方向に進まないという仮定のもとで取引を行う手法です。短期間で生じる価格の上下両方を利用して利益を狙います。トレーダーは、市場での小さな価格変動の反転を見つけ、そこから利益を得ることを目指します。

トレンドトレーディング

トレンドトレーディングは、資産の価格動向を調べ、トレンドの方向に沿って売買することで利益を獲得する手法です。トレンドが上昇しているときは買いポジションを取り、下降しているときは売りポジションを取ります。トレンドが継続する限りポジションを保ちますが、デイトレードを行う場合は、日の終了前に取引を終わらせる必要があります。

デイトレードのメリット

デイトレードには以下の6つのメリットがあります。

利益を短期間で得られる

1日の株価変動率は約1%〜5%の範囲が多く、比較的値動きは小さいです。小さな利益を繰り返し得ることで、短期間で一定の利益を獲得することができます。スキャルピングなど、非常に短い期間で取引を完了する手法では、場合によっては決済を数秒単位で行うこともあります。

相場の動きに関係なく利益を狙える

長期投資では、市場全体の上昇や企業業績の好調によって利益を大きくすることが多いですが、デイトレードは1日の値動きの中で取引を行うため、市場動向や業績に左右されずに利益を狙うことができます。相場が下落しても、一日の中での価格の上下を利用して取引のチャンスがあります。また、空売りを利用することで株価が下落した場合にも利益を得ることができます。

株が塩漬けにならない

株式投資では、株価が予想に反して下落し続ける場合、塩漬けにするリスクがありますが、デイトレードでは1日で取引を完了するため、塩漬けになることを避けられます。

経済発表に左右されない

デイトレードは1日で取引を決済し、ポジションを持ち越さないため、取引終了後のニュースや決算発表、夜間の市場動向に左右されません。悪いニュースによる株価の暴落リスクを避けることができます。ただし、良いニュースによる株価の急騰による利益も逃す可能性があります。

投資効率が良い

デイトレードでは、値下がりや値上がりを見逃すことなく短期間で何度も取引を行います。1回の取引での利益は小さいですが、利益を次回の投資に加え、複利効果を狙うことができます。ただし、利益を得続けるのは難しく、損失が発生する場合もあります。

少額で開始できる

デイトレードでは、少額の資金から始めることができます。ただし、少額の資金しかない場合、一回の損失でほとんどの資金を失う可能性があることや、利益を大きく得るまでには時間がかかることを理解しておきましょう。

デイトレードのデメリット

デイトレードには以下の3つのデメリットがあります。

取引コストが必要

デイトレードは取引回数が多くなるため、手数料などの取引コストも増加します。取引コストを削減する工夫が必要です。例えば、「いちにち定額コース」などのサービスを利用することで、手数料を抑えることができます。取引スタイルに合ったコスト削減方法を選び、効率的にトレードしましょう。

売買タイミングの判断は困難

株価の1日における値動きは限られており、売買タイミングの判断が重要です。短期投資で利益を得るためには、迅速な判断力やニュース・チャート分析のスキルが求められます。初心者は正確な判断が難しいことが多いため、まずは少額から始めることをおすすめします。

精神的負荷が大きい

デイトレードでは、1日の間、市場の値動きに常に注意を払い続ける必要があります。判断が遅れると損益に影響が出ることがあります。このような緊張状態が続くため、ストレスを感じる方が多いです。また、淡々と取引を繰り返すため、忍耐力も必要です。

デイトレードの銘柄選定方法

デイトレードの銘柄選定には以下の3つの方法があります。

ランキングが高いもの

多数の証券会社では「出来高急増ランキング」や「値上がり率ランキング」といった株式ランキングを公表しています。これらのランキングを利用することで、取引が活発な銘柄を見つけやすくなります。証券会社によって公表されるランキングの種類は異なるため、デイトレードに適した銘柄を探すのに便利なランキング機能を持つ証券会社を選ぶと良いでしょう。

出来高の高いもの

デイトレードでは、売買タイミングが重要です。「売りたいタイミングで売れる」「買いたいタイミングで買える」ことが大切です。そのため、頻繁に売買が行われている出来高の高い銘柄は、デイトレードに向いています。

1日における値動きの大きいもの

デイトレードで大きな利益を得るためには、1日に大きく値動きする銘柄を選ぶことが重要です。例えば、1日で10円程度の値動きがある銘柄よりも、100円以上の値動きがある銘柄の方が、大きな利益を期待できます。しかし、大きな値動きがある銘柄は、損失が大きくなるリスクも高いです。リスクの許容範囲を超える銘柄には手を出さないようにしましょう。

デイトレードは株やFXがおすすめ

デイトレードにおすすめの投資対象は、国内株式です。多くの銘柄から選べ、情報も得やすいためです。また、権利行使日に限り、ポジションを持ち越すことで株主優待や配当金も得られる可能性があります。

また、デイトレードにはFXも向いています。FXはほぼ24時間取引が可能で、日中に忙しく取引が難しい方にもおすすめです。

まとめ

デイトレードとは、一日の値動きを利用して売買を行う取引手法です。取引を行った日にその取引の反対の売買を実施します。

デイトレードには、利益を短期間で得られる、相場の動きに関係なく利益を狙える、株が塩漬けにならないといったメリットがあります。一方で、取引コストが必要、売買タイミングの判断が難しい、精神的負荷が大きいといったデメリットも存在します。

デイトレードに興味がある方は、デイトレードの概要やメリット・デメリットを十分に理解した上で、検討することが大切です。

この記事を書いたライター

Action Hub編集部

Action Hub編集部

このライターの記事を見る

市場の最新動向、専門家の分析、独自のリサーチレポートなどを通して、価値ある情報をハイエンドな投資家に提供します。

Share この記事をシェアする !

Related Articles 関連記事

Top Articles 人気記事

Contact お問い合わせ

投資の相談や気になることがあれば、
Action合同会社までお気軽にお問い合わせください。

免責事項について

当ウェブサイトは、弊社の概要や業務内容、活動についての情報提供のみを目的として作成されたものです。特定の金融商品・サービスあるいは特定の取引・スキームに関する申し出や勧誘を意図したものではなく、また特定の金融商品・サービスあるいは特定の取引・スキームの提供をお約束するものでもありません。弊社は、当ウェブサイトに掲載する情報に関して、または当ウェブサイトを利用したことでトラブルや損失、損害が発生しても、なんら責任を負うものではありません。弊社は、当ウェブサイトの構成、利用条件、URLおよびコンテンツなどを、予告なしに変更または削除することがあります。また、当ウェブサイトの運営を中断または中止させていただくことがあります。弊社は当サイトポリシーを予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。